KyoSiro

赤と青のブルースのKyoSiroのレビュー・感想・評価

赤と青のブルース(1960年製作の映画)
3.5
6月になると、パリでは大移動が始まります。
バカンスを求めてみんな南仏へ。
この映画の主人公マリー・ラフォレも幼なじみに誘われて、ガソリン代だけ持って8日間のバカンスへ出発。
宿代すらないので画家の友人宅に下宿、そしてギター片手に即興ライブでその日暮らし。
マリー・ラフォレが歌うタンブルウィード(根無し草)やサントロペ・ブルースの曲が素敵。
しかし、この避暑地(サントロペ)に馴染めず、また元カレのアタックやナンパにうんざりのマリー・ラフォレは、この地に留まるか否か?という決断に迫られる…

ちなみに、この頃のサントロペは、芸術家、文化人、そして若者たちで溢れかえっており、毎日がパーティー…日本人の夏休みからは想像できない。

そして、この映画公開の8年後、イラストレーターのサンペが68年に出版したマンガ「サントロペ」を改めて読んでみましたが、当時のサントロペは、贅沢を極めた末の退屈…時代に取り残された楽園…といった印象でした。
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