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『エンジェル・アット・マイ・テーブル』に投稿された感想・評価

桔梗F

桔梗Fの感想・評価

4.2
桔梗のおもひで日記

ニュージーランドの作家、ジャネット・フレイムの自伝を原作に、赤毛の少女ジャネットが傷つき、悩みながら成長していく姿を描いた感動作。

まだ10代のイカくさい大学生時代。
桔梗少年は池袋に立っていた。

今はなき
「池袋アクト・セイゲイシアター」(ミニシアター)で本作を観るためだ。

当時、一番好きだった映画は「ピアノレッスン」だと大学で言いふらしてたので、それを聞いた友人が
「俺が働いてる映画館でジェーン・カンピオンの映画流すよ」と招待してくれた。

友人はセイゲイシアターでモギリ兼映写のバイトをしていた。

ほぼただ同然で劇場にいれてもらった。
観客は自分一人だけだった。

同時上映は「エルスール」だった。
素晴らしい映画だとは思ったが、さっぱりわからなかった(苦笑)

本作はモジャモジャ赤毛と繊細すぎる性格の主人公がいじめられたり、精神病院に8年強制入院させられ、死にそうになるほど電気ショックを受けたりとかなりきつい展開…

それでも、いい人に恵まれ退院後はニュージーランドのノーベル賞候補とまで言われる名作家になるまでを描いた自叙伝もの。

実話なので、不必要な派手演出もなく、淡々と流れるが、ジェーンカンピオン監督のメッセージ性が強く、見終わったあとはかなり感動してしまった(。´Д⊂)

えらいぞモジャ頭!よくやったモジャ頭!と

その後、ありえない値段でよく映画館に入れてもらって、成瀬や小津安二郎映画をほぼ貸し切りの劇場で多々見せてもらうことになる…

いつから、変態映画ばかり観るようになったんでしょうね(´・ω・`)

その後、映画館つぶれちゃったんで、まさか自分と友人のせいじゃないかとハラハラした次第であります(^^;

ジェーン・カンピオン作にしては、日本でほぼ無名映画ですが、けっこうな良作ですよ(^o^)
「ピアノレッスン」あたりが死ぬほど好きな人はぜひ(^o^)
Omizu

Omizuの感想・評価

5.0
【第47回ヴェネツィア映画祭 審査員特別賞】
『ピアノ・レッスン』ジェーン・カンピオンの長編三作目。ニュージーランドの国民的作家ジャネット・フレイムの自叙伝を映画化した作品。ヴェネツィア映画祭コンペティション部門に出品され絶賛、審査員特別賞他全7冠を受け日本でも大きな話題を呼んだ。

観ている間は少しかったるい印象があったものの、エンドロールに入った途端に涙が止まらなくなった。この文章を書いている間も思い出して泣いている。

「天才の孤独」というテーマが個人的にツボなのかもしれない。『永遠の門』も『セラフィーヌの庭』もそうだった。周りには理解されず何もかも上手くいかない。でも書き続けるジャネット。自分にはこれしかないと全てをなげうって。

一番いいシーンだったなと思うのは第二章中盤で、教師になったジャネットが監察官を目の前にして固まってしまい逃げ出すところ。子供なら大丈夫だけど、大人の鑑定する眼を目の前にすると何もできなくなるのすごく分かる。逃げだし、並木道を泣きながら歩くシーンのなんと哀しく美しいこと!

この映画の素晴らしいのは徹底してジャネットからしか描いていないことではないだろうか。外部の視点には一度もならず、ジャネットの視点でしか描かれない。

しかし外部を描けていないということではなく、よく見れば読み取れるようになっている。シンプルに上手い。残酷なことを直接描くのを避ける一方、喜ばしいこともまた直接描かない。

ジャネットの文章は出版され好評を博し、賞もたくさんもらっている。しかしそんなことはジャネット本人にはあまり関係がないことなのだ。どんなに栄誉ある賞をもらっても孤独には変わりない。その悲痛な現実を本人の視点に絞ることで的確に描写している。

内気で繊細すぎるが故に何もかも上手くいかない。しかし彼女は書くしかない。普通の人が手に入れられる幸せは得られないが、彼女にしか生み出せない芸術を持ち続けた。尊く美しい傑作だ。
ガム食ってるわけです。

わりとすぐにバレるよね。先生怖いし。ともだちは金では買えないし、ガムをあげても手に入れることはできない。

身体的特徴で仲間外れにされてしまう子供の世界って残酷。ほんの少しだけ自信がつけば、ほんの少しだけ勇気を出せば変わるんだろうけど、内気な子には簡単なことではない。わかる。人と違うってことは実は当たり前のことなのに、子供の世界ではそうはいかない。

太陽が沈み夜が忍び寄り

夕闇が空を覆わずに

夕闇は空に触れる

感性が煌めく。眠っている言葉の才能が、ゆっくりと目を覚ましていく。なんて詩的な物語だろうか。分かりにくい描写もそりゃあね多少はあるけれど、それを補って余りある言葉の持つ美しさと力強さ。

ニュージーランドの作家ジャネット・フレイムの三つの自伝に基づいて、三部構成で紡がれる真実のストーリー。長い。確かに長いけれども、その人生の物語はなぜだか無性に胸を打つ。彼女の傍らには、人生の苦しみが常に寄り添っていました。

■第一部「イズ=ランド(島)へ」
ニュージーランドの大自然の中で生まれ育つジーン・フレイムの抑圧された日常と、どうにもならない家族との出来事を描く。

■第二部「AN ANGEL AT MY TABLE」
精神病院で過ごした絶望の8年間。この世の地獄のような娯楽室。死ぬほどの苦しみを伴う電気治療を200回も施されて廃人のようになってしまう。決定したロボトミー手術。天使と出会うまでを描いた悲しすぎる青春時代。

■第三部「鏡の街からの使者」
ニュージーランドからイギリス、フランス、スペインと、ジャネットの世界が広がっていくのが嬉しい。

それぞれ別の映画を観ているような三部作でした。

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