復活のよにだ

劇場版“文学少女”の復活のよにだのレビュー・感想・評価

劇場版“文学少女”(2010年製作の映画)
3.0
人気ラノベシリーズを劇場アニメ化した作品。

シリーズが多数ある作品だが、今作はシリーズ5巻目「”文学少女”と慟哭の巡礼者」を原作としており、テレビアニメを事前に見る必要はない(そもそも存在しない)。

文学少女シリーズは実在の文学小説が題材となっており、その小説をなぞるかのように物語が展開したりするのが特徴だが、今作は「宮沢賢治」が使用されている。
原作がどうなのかわからないが、「銀河鉄道の夜」と「よだかの星」くらいは知っておかないと後半の展開や演出について行けないかもしれない。


個人的に好きかどうかは置いておいて、THE 00年代のラノベ作品!!という内容でメンヘラなヒロインとその救済という内容がいっそ清々しかった。
心の病を描いた萌系作品は異世界転生並に嫌いなジャンルだが、ここまで年代を感じさせる化石のような作品は逆に好感が持てる。
あと10年したら異世界転生も好きになれるのかもしれないな…。


そして相当気合が入っていたのか、スタッフも声優も当時の人気を考えても豪華で笑える。
デスノを経て既に人気の宮野真守がたった1言だけしゃべるイケメンモブなのは今では考えられない。
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