虎氏

日本一のゴリガン男の虎氏のレビュー・感想・評価

日本一のゴリガン男(1966年製作の映画)
3.8
"日本一の男"シリーズの4作目。
脳外科手術を受けて頭の回転が良くなった主人公が、個人契約のサラリーマンとして奮闘する様をコメディタッチで描いた作品。

植木等演ずる主人公は、出張先でビルの建設現場から落ちてきた鉄骨が当たり、1年間入院する事になる。入院中に脳外科手術を数回受けたが、脳みそに溜まっていた余分なものも取り除かれた為、頭の回転が100倍となっていた。退院後、会社へ向かうと勤め先は半年前に倒産し、別の商社が入っていた。ならばと、その会社の名前を借りるが給料無しで働く、フリーのサラリーマンとなる。電話帳から無作為に選んだ会社と交渉し、次々と商談をまとめるのだが、実は社長の政治家活動が足枷となって倒産寸前であった…。

主人公が次々と仕事を見つけてきては、成果を出していく様は痛快である。何でもうまくいきすぎる点は、シリーズのお約束という事で今回も目を瞑っておく。そもそも主人公の設定自体が無茶苦茶だし…(^^;
本作でも藤田まことが出演しているが、前作とは違って真っ黒な地方の政治家として登場。さわやか系よりも、こういう胡散臭い系の方がしっくりくるかもしれず。
劇中に登場する"船橋ヘルスセンター"はドリフの映画でも見た記憶があったのですが、「やればやれるぜ 全員集合!!」でした。当時は人気スポットだったようです。

シリーズの中では珍しく直球な仕事ぶりなので、もやっと感は少な目で楽しめました。
虎氏

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