たけちゃん

プリンス/パープル・レインのたけちゃんのレビュー・感想・評価

5.0
来世こそ、住み良い世界……


アルバート・マグノーリ監督 1984年製作
主演プリンス、アポロニア、モリス・デイ


勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」
本日、6月7日はプリンス殿下のお誕生日。
みんなで盛大に祝いましょう\(^o^)/


【プリンス】
プリンス・ロジャーズ・ネルソンは1958年6月7日ミネソタ州ミネアポリスで生まれ。父はジャズ・ピアニストのジョン・L・ネルソン、母マティはジャズ・シンガーという音楽一家に育つんだけど、後に両親は離婚するんですよね。
そして、2016年の4月21日に57歳で亡くなりました。

本当は殿下の作品を全部紹介したいんですが、なんせ多作な方で、未発表曲も多数あり、海賊版とかも入れると本が書ける(笑)
一応、公式に出ているアルバムは全て持ってると思うんだけど、自信がない(笑)。知らないのもありそう。
今回は「パープル・レイン」発表までのアルバムのみ紹介しますね(ˆωˆ )フフフ…

デビューは1978年。
1stアルバム「For You」を1人で製作するというマルチタレントぶりを発揮。シングルカットされた「Soft & Wet」で、もう既に完成されたプリンス節が聴けますね。

自分の名前を冠した1979年発表の2ndアルバム「Prince (邦題:愛のペガサス)」では「I Wanna Be Your Lover」がチャート1位の大ヒット。当時の流行りの音ですよね~。実にPOP!
日本ではこのアルバムがデビュー作です。
また、このアルバムに収録された「I Feel For You」は後にチャカ・カーンにカバーされ大ヒットしました\(^o^)/

1980年発表の3rdアルバム「Dirty Mind」は前作程のヒットはしませんでしたが、僕は大好き。
だって、すごい黒いんだもの。
「Head」や「Sister」は性的過ぎて放送禁止に。でも、英語分かんないから、日本人には関係なし(笑)
表題曲のカッコ良さは素晴らしいんです。
これとか「Controversy」が好き過ぎてヘヘッ(´∇`)
これらのビートの延長上にアルバム「パープル・レイン」などがあるんですよね。

前作の不振もありヒットを狙ったのかキャッチーな4thアルバム「Controversy (邦題:戦慄の貴公子)」。初期の最高傑作アルバム!
この頃、ストーンズの前座に起用されるも大ブーイングだったとか。まだ時代がプリンスに追いつきません(> <。)

バックバンドにザ・レヴォリューションという名前を付けて、プリンス&ザ・レヴォリューションとして出したのが1982年発表の「1999」。
僕がプリンスに出会ったのもこのアルバムから。
当時はMTVの全盛期で、僕もMTVで流れた「1999」で初めて殿下を見ましたが、アルバムを購入したのは「パープル・レイン」の後なんですよね。
このアルバムの「Little Red Corvette」とか死ぬほど良い曲で、悶絶しますヘヘッ(´∇`)

そして、登場!
いよいよ時代が追いつきます。
1984年発表の「パープル・レイン」登場。
ちょうど、レコードからCDへの移行期で、僕はこのアルバムだけ、まだレコードで購入して、後でCDを買い直したんです。
先の「1999」はCDで買ったんですが、実はこれ2枚組アルバムだったので、「D.M.S.R.」という曲がカットされてて、憤った( ¯−¯ )フッ←今は入ってます。

この「パープル・レイン」は自伝的映画のサウンド・トラックという体で発表されましたが、当時は映画なんて地元では公開されなかったので、純粋にアルバムとして聴きましたよね。
映画を観たのはずっとずっと後のことです( ¯−¯ )フッ

さて、今回はここまで。
これ以降の殿下の活躍は、また次の機会に。
このあとは映画レビューです( •̀ω•́ )و✧







さて、映画です。
というか、音楽です、ですね。
これ、ミュージカル映画なんですよね。
なので、ガッツリ、音ネタ💩ウンチクンですわ。

昨年は僕が一番好きなアルバム「サイン・オブ・ザ・タイムズ」のライブをレビューしたんです。その中で、僕と殿下との出会いは書きましたので割愛(笑)
今回は「パープル・レイン」のことだけ語ります( ¯−¯ )フッ


ストーリーは売れないミュージシャン、キッド(プリンス)が、新しい恋人アポロニアとライバルモリスとの三角関係の葛藤を経て成功へと至る、一応プリンスの自伝的な話です。まぁ、ストーリーはおまけみたいなもんで、長~いミュージック・ビデオだと思ってもいいですよ。


主人公のキッドはプリンス本人。

ザ・タイムのモリス・デイはライバルね。
実は彼、プリンスの幼なじみで、ザ・タイムもプリンスの演奏ですからね。
映画ではライバルバンドの設定で、登場(笑)

アポロニア6のアポロニアは、キッドの恋人役で登場。実質、アポロニアのお披露目でした。

他に、ザ・レヴォリューションのメンバーがみんな出ます。
女性メンバーのウェンディ&リサは、後にこのユニットでデビューしますよ。ギターがウェンディで、キーボードを弾いているのがリサです。



映画登場順に曲紹介すると

まずはアルバム同様1曲目の「Let's Go Crazy」
紫色のバナナを探し求めようって……どんな歌詞
これはミネアポリス・ファンクの真骨頂って感じだよね。ここまでのプリンスファンクの集大成。
ライブでは、オリジナルから広げての間奏部が好きなんだよねぇ。
こんなビートに抱かれたい( •̀ω•́ )و✧


そして、ザ・タイム登場
モリス・デイがサイコーだよね。
曲はヒット曲「ジャングル・ラブ」
この曲はザ・タイム1984年のアルバム「Ice Cream Castle」に入ってます。

実はザ・タイムって、プリンスのゴーストバンドで、アルバムの演奏は全てプリンスですから。プリンスの幼なじみモリス・デイが歌っていることだけが違うとこ( ¯−¯ )フッ

このザ・タイムにはオリジナルメンバーでテリー・ルイスとジミー・ジャムがいて、この映画の前には解雇されて抜けています。
2人はジャム&ルイスというユニットプロデューサーチームを組んでいて、SOSバンドやジャネット・ジャクソンのアルバムで知られてるんですよ。


「Take Me With U」
バイクに乗ってアポロニアとのデートシーン。
プリンス、イケメンだなぁ。
でも、付き合う前にはタンデムしないよね。

アポロニアはこの後プリンスのプロデュースでアポロニア6としてデビューするんだけど、元々はバニティ6のバニティが辞めたから代わったんだよね。ラッキーガール!


おーっ、まるでサンシャイン池崎のような姿で歌うのは(笑)、デズ・ディッカーソンで、曲は「Modernaire」。
デズは「1999」の後にグループを脱退して、代わりに入ったのがウェンディなんですよね。
でも、そんな彼を映画に登場させるのもすごい。


そして、殿下のライブ「The Beautiful Ones」
退廃的で、い~よね~。
プリンスのファルセットがたまりません。
ヴォーカリストとしてのプリンスの凄さが出てる。
王子様感とカリスマ性がすごい。
彼を取るのか、僕を取るのか~
映画ではアポロニアのことを歌ってたんだなぁ。


パープル・レインの愛のテーマとして流れるのが「God」です。この曲はオリジナルアルバム未収録で、「パープル・レイン」のシングルB面でしたが、後にベスト盤「The Hits」に収録されました。


モリスにアポロニアを奪われ、怒り心頭の殿下。
でも、理由はどうあれ、女性をぶってはいけません(`・д・)σ メッ
映画ではアポロニア6はモリスが作ったグループになってる( ¯−¯ )フッ

そして、来ました「When Doves Cry (邦題:ビートに抱かれて)」
当時、この曲の衝撃は凄かったよねぇ。
ビート感が新しすぎた!
クスリをやっているのかという中毒感。まぁ、クスリなんてやったことありませんけどね( ¯−¯ )フッ


映画の中でのお父さん、登場。
演奏する「Father's Song」もプリンスの曲。
これもオリジナルアルバムには未収録で、後に発表されたデラックス版に収録されました。


意外とプリンス本人の私生活に重なるね。
「Computer Blue」では覆面をしたプリンスが演奏(笑)
でも、このライブシーンはめっちゃカッコイイ!

曲は続けて「Darling Nikki」
マイクスタンドのパフォーマンスがすごいのよね。
そして、後半部はキョーレツ。
ここをセクシーと思えるか、どうかよね(ˆωˆ )フフフ…
「お前の音楽は、お前にしか通じない……」


ステージにアポロニア6登場。
曲はこれもヒットした「Sex Shooter」
当然、曲はプリンス殿下の作品よ。
でも、こちらはラスベリー賞にノミネート……


そんな頃、お父さんがピストル自殺をはかる。
自分の姿に父を重ねるキッド。
見つける父の楽譜。
そして、キッドは再びピアノに向かう……


ステージにはザ・タイム
曲は「ザ・バード」
鳥のように踊ります(笑)
やっぱ、モリス・デイもサイコーだわ。
客もノリノリね。
そして、キッドらをイジり、笑う。


そのザ・タイムに代わって舞台に登場。
抱えるのはアポロニアに贈られた白いギター。
父に捧げる曲として歌われるのが「Purple Rain」なんですよね。痺れた!
映画ではリサ&ウェンディの曲として紹介されますが、もちろんプリンスの曲です。
これは珠玉のバラード。
ものすごく胸に沁みる……。
泣きのギターソロが素晴らしくて。
プリンスには素晴らしいバラードが何曲もあるんですが、これもそのひとつ。
これを観るだけでも映画の価値があるもんね。
「時は流れて、人の心は変わる……」


キッドが舞台に戻り、アンコールで歌われるのが「I Would Die 4 U」
大熱狂の観客と共に熱唱します!
プリンス独特なダンスも披露。
ヒールを履いていることに驚いた。

そして、そのまま「Baby I'm a Star」へと流れ込み、ステージのヴォルテージもマックス!
笑顔溢れるステージ、いいですね~。

はぁ、楽しかった\(^o^)/




また、しばらく殿下の曲ヘビロテだなぁ。
殿下、安らかにね(^-^)