ハル

ヴィレッジのハルのネタバレレビュー・内容・結末

ヴィレッジ(2004年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

最初、予告を見て「ホラー映画なんかな…怖いのかな…」と思いつつ見たらなんのなんの。

これは純愛なラブストーリーじゃないか!!


最初、ミステリーとかホラーを見る前提で見てたからそんなに怖くなくて外れだったかなぁと思っていたところに、ルシアスが刺されてしまう事件が発生する。

彼が刺されて重傷を負ったことにより、アイヴィーは彼を失うのは堪えられないと森を抜けて薬を取りに行くことを決意する。

目の見えない彼女は白杖と音だけを頼りに薄暗い陰鬱な森を抜けていく。途中、泥で隠されていた谷底(?)に落ちそうになったり化け物に襲われそうになりながら彼女はどうにかこうにか薬を持って帰ってくるのだ。


どれほどの恐怖が彼女を襲ったかは計り知れない。それでも彼女は、愛する人のためだけに得たいの知れない森を抜け薬を取ってきたのだ。
これがラブストーリーでなくて何というのだろう。

ラブストーリーだと思ってみると、これめっちゃ面白いってなるから視点て大事だなぁと思った。


村の秘密はあぁ、そういう理由があったんだなと一応納得できる内容ではある。(リアリティがあるかは置いておいて)
中盤に出てきた怪物やアイヴィーを襲ってきた怪物にもしっかりと説明がつくし、不足な部分はないように思われる。


とにかくこれは、ラブストーリーなのだ。愛の映画なのだ。


………………………


「ノアのオーラがアイヴィーには見えていたのか」
彼女にはノアのオーラは見えていたのか?
かくれんぼをしているときに、彼女は戸棚を開けたにも関わらずノアを見つけることが出来なかった。
ということは見えていなかったのではないのか?

彼女が見えるオーラというのは全員ではなく、一部の人間だとは限らないのだろうか?
彼女が愛している人間(ルシアス、パパなど)のオーラしか感じ取れないのではないだろうか。(ルシアスにオーラの色を聞かれたときに答えなかったのは、答えることが恥ずかしいから=愛しているといっているようなものだから)
ノアのことは愛しているわけではない、友人として好きというだけだから見えていなかったとは考えられないか?(男の子がするような遊びが好きと言っていることが伏線)


と、ここまで考えてみたわけだが
なんかオーラ見えてたとしても見えていなかったとしても面白いな。

見えていたとしたら、人間の灰暗い部分を感じられる出来になっていて、あの村の未来が今にも窺えてくる。
見えていなかったとしたら、彼女は勇敢に恐怖の対象に立ち向かい、愛の力をもって森を抜けられた英雄のように見える。

さてはて、どっちなのかな~。考えるだけで面白いな。
ハル

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