カルダモン

ヴィレッジのカルダモンのレビュー・感想・評価

ヴィレッジ(2004年製作の映画)
4.0
シャマラン版の赤ずきんちゃん。
色は黄色なので黄色ずきんちゃん。

主人公のアイヴィーが生まれ育った村では赤は不吉な色、黄色は魔除けの色とされる。でも生まれつき盲目の彼女は色などわからない。村で起こったある事件によって婚約者のルシアスが負傷し、アイヴィーは薬を手に入れるために危険を犯して森の外へ出ることに。

森の奥深く文明とは切り離された生活。あるのは必要最小限の衣食住だけ。そんな場所で生まれてから一度も村から出ることなく、外界の情報がすべてシャットアウトされた状態で育ったとしたら。そして、なんらかのきっかけで外界の文明を知ってしまったとしたら。そんな想像が働く。

この映画の公開前後あたりにアーミッシュの存在を知ってリンクした記憶。アーミッシュには〈ラムスプリンガ〉と呼ばれる通過儀礼があり、16歳になったら村を出て外の世界を知るのだそうな。公開当時にはあまり刺さらなかったけど、なかなかよく出来たお話。隔絶された土地で生きる家族とか、やってることは『OLD』と変わらない。やっぱいいなシャマラン。