えいがたろう

ヴィレッジのえいがたろうのネタバレレビュー・内容・結末

ヴィレッジ(2004年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

シャマラン映画⑥
私は好きな作品だった。

意見として、年長者は何も知らない子供たちが判断する機会を奪っている、最後にノアのおかげで村を存続できる、と言う年長者が一番の怪物だ。…という見方もできるが

別の見方として、年長者の果てしなく深い悲しみを想像すると、全員生きていくために必死で、町に住んでたら異常と思えても、彼らにはそれしかなかったんだと思った。傷があまりに深すぎたんだと。誰ももうあんなこと経験してほしくないと固く信じただけで。そうなるとじっと黙るしかできない。シャマランのように。

当たり前とされる常識から、はみ出ようとすると怪訝な顔をされる環境で、2人は目の前の誰かを救うために行動を起こすところが好きだった。目が見えないという大きな壁のなか、多くのものを見て、黄色いクロークを汚し叫びながらも前に進む姿。そういう生き方をしたいと思わせてくれる、いい映画だった。