おたしん

ヴィレッジのおたしんのネタバレレビュー・内容・結末

ヴィレッジ(2004年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

隔離された村なんて秘密あるに決まってるよね。
その秘密が何なのかとどうストーリーに結びつくかってことよ。

森は危険だし街に行ってはならないってのとモンスターみたいなの出てきたから約束のネバーランド的な話かと思ったら違いました。
おじいたちが創り上げた嘘っていう。
真実を隠し通すためにコソコソ会議したり役割分担してたのかな。

そして村が誕生した理由が少し悲しくもありとても人間的でした。
『ミッドサマー』的な流れかと思ってヒヤヒヤしたけど宗教とかでもなく理解できる理由だった。
気持ちが分からないでもないような。
「外は危険がいっぱいだよ」ってよく聞くよな。

とは言っても自分の選択でもなく村で生き続けるのは強制とも受け取れる。
優しさからの行動だろうけど自由を取り上げてるのは如何なものか。
若者たちのためって言ってたけど本当に彼らのためになることとは。

その環境下で生きるってことはその状況が"一般的"に思う洗脳でもあるよな。
知らない方がいいこともあるけど知ってしまったら絶望しちゃう可能性もある。
まあそれでもみんな幸せそうに生きてたけど。

みんな良い人たちではあった。
狭いコミュニティでは1番大事。
アイヴィーもいい子だったな。
ルシアスと結ばれたらみんなが幸せになりそう。
そして盲目なのに森へ行く勇敢さ。
これは彼への愛でしょうか。
だいぶ不安になりながら見てました。

作り物って言ってたモンスターが出てきてやっぱり本物がいたのかと焦ったけどまさかの…。
正直本作ではノアが1番可哀想でした。
同情ポイントも多くて報われなくて。
特に最期はもう切なすぎたよ。

無理はあったけどまあ無事に森を抜けて街の人と接触。
動物保護地区か。
でもいくらそうだとしても誰かしらに見つかるだろwって思いました。
あの男もいい奴でよかったけど。
もしかしたらみんなそうしてきたのかも。

設定はあるあるだけど結構好きな話でした。
シャマラン監督だし見たいと思いながらもホラーは無理だしなってなってたけど大丈夫でした!


アイヴィー役の女優もすごかったけど今回は完全にエイドリアンブロディに拍手。
最初から最後まで完璧でした。
あのキャラクター下での感情の変化がお見事です。

にしても若かったな。
それでいうとホアキンもね。
寡黙な男で良かったけどメインの役にしてはあんまり出てこなかったかな。

ちょい役でジェシーいたのもビックリ!
でもモブ役にもっとイケメンいたよね。
シャツのシワがどうたらの男かな。
おたしん

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