Akiramovie

樋口一葉のAkiramovieのレビュー・感想・評価

樋口一葉(1939年製作の映画)
4.0
小説"たけくらべ" ”十三夜” が生まれる 樋口一葉 の心情が 忠実に描かれている。

"たけくらべ"での 吉原の遊女となる少女 美登利役 "高峰秀子" のおきゃんな雰囲気 と 樋口一葉役 "山田五十鈴"が 多くの男性を引付けた樋口一葉の雰囲気を 小説家 樋口一葉の ファンを掴んだ 映像作品に。
 
小説の最後で、主人公美登利が急に元気を無くす疑問に、初潮説・初店説に、本作では 初店説の暗示を。

・本名「奈津」を「夏子」と名乗っていたこと。
・中島歌子の歌塾「萩の舎(はぎのや)」入門。
・許婚 渋谷三郎 の 父 則義の死後の 婚約解消。
・師事した作家 半井桃水との仲による「萩の舎」での醜聞。
・貧窮した生活のための吉原遊郭近く下谷龍泉寺町(現在の台東区竜泉一丁目)荒物(駄菓子)屋との開業。
・建物が現存する旧伊勢屋質店への質屋通い
等 "一葉" に関する事実に基づいた 物語 である。 

本作では 多くの作品を生んだ 主人公の"奇跡の14ヶ月"の原動力を 描いている。

国立映画アーカイブ 2022/10/6
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