ドルフィンキック

ハイキック・ガール!のドルフィンキックのレビュー・感想・評価

ハイキック・ガール!(2009年製作の映画)
3.0
映画と言うよりも、Vシネマを見ているようで、内容に関しては、薄くて、少し、物足りなさがありました。でも、アクションは、素晴らしかったと思います。武田梨奈さんのスピードとキレのある蹴り技、ヌンチャク裁きは、お見事で、唸らされました。小林由佳さんとのガチンコ空手バトルも、緊迫感があって、とても見応えがありました。あと、僕が注目したのが、跳華役のXMA(エクストリーム・マーシャルアーツ)の草分け的な存在として知られている、杉山綾さんのトリッキング(XMA)のテクニックを駆使した、ウェブスター(前方宙返り蹴り)やバク宙キックなどのアクロバティックで、華麗なアクションです!!!!!
トニー・ジャーを日本に紹介した西冬彦監督作品だけに、もしかして、あのウェブスター(前方宙返り蹴り)は、トニー・ジャーやジージャーを意識したものかも?と思ってしまいました。空手アクションもカッコいいけど、そればかりでは、飽きてきてしますので、実践的なガチンコアクションとは、真逆のアクロバティックな「魅せる」トリッキング(XMA)を途中、取り入れたアイディアは、中々、良かったのではと、個人的には思っています。

あと、気になったのは、武田梨奈さんの孤軍奮闘の大活躍を期待して見ていたのに、後半からは、まるで、脇役の中達也さんが主役のように、大活躍する展開になってしまっていたのが、残念でした。誰が主役なん?って思ってしまいました。ラストバトルにも、主役の武田梨奈さんの出番は殆どなし。たとえ、武田さんが最後の最後を締めくくったとしても、肝心の主役が活躍しないラストバトルなんて、盛り上がりに欠けてしまいます。
最近は、武田梨奈さんは、ノーアクションの作品への主演が、多くなって来ましたが、彼女のアクションは素晴らしいので、是非もう一度、本格的なアクション映画へ出演してほしいですね♪