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喜劇 女の泣きどころの一のレビュー・感想・評価

喜劇 女の泣きどころ(1975年製作の映画)
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2回目。ストリッパー映画の、そして女性バディ・ムービーの傑作です。同じ男に惚れて同じように捨てられて同じときに同じ場所で自殺未遂して同じ救急車の中から始まった二人の旅。強いわけでもズルいわけでもなく、色んなもの(主に男)に流されて、それでもとにかく生き残って、最後には一台のバンに女ふたりきり乗り込んでまた旅を始める。「起きてもただでは転ばない」でも「転んでもただでは起きない」でもどっちでもいいけど、素晴らしいエンディング。中川梨絵と太地喜和子が同じ画面に映っているだけで格別で、終盤ホント泣いてしまう。昔の男・橋本功と再会して結局また捨てられて、屋台で酒飲みながら「この大根の味一生忘れない」と涙を流す喜和子のダメ可愛さも最高だし、中川梨絵はここぞというときの表情がやっぱりすごい。池に落っこちた喜和子が「泳げないの」ともがき苦しむ姿には、演じる本人の可哀想な死に方が重なって複雑な気持ちになるよなー。主演二人以外も、旅芸人→ズベ公→ストリッパーと転身していく潤ますみはハクくて良かったし、ほぼ本人役の小沢昭一に、1シーンで何度も笑いを取って去っていく京唄子◎。ミヤコ蝶々のアパートの奥様たちが洋エロ本の黒塗り修正の内職してるの面白かった。

2018/1/20
太地喜和子も中川梨絵もちょー可愛い。最高。
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