ミシェル・ピコリの哀愁☆強い余韻
街の喧騒が消えショパンのワルツ「告別」が流れる
傘をさした人たちの写真の向こうに事故で失くした家族を見てる
孤独を手放さない
孤独は孤独だけが傷口を癒す
役者という聖職 他人に成りきること
ささやかな喜び 幸せ 苦しみに触れていると寂しがっている時間がない
自分だけが生き残ってしまった事の痛恨
体も頭も今までのようにはいかない
大きい体を支える腕までも物語る
カトリーヌ・ドヌーブやマルコビッチが出てくるシーンも各々の雰囲気を満天に出してました
変わらない毎日を変わらないようにする行程の無情それよりも
最期の別れの言葉も交わせず姿を消してしまった家族への長恨歌だった
オープニングのルネ・クレールの「巴里の屋根の下」が全編を貫いてました
オルガンの音がさらに哀愁