猫そぎチャンスペロッテ

家路の猫そぎチャンスペロッテのネタバレレビュー・内容・結末

家路(2001年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

2001年
監督/ マノエラ・デ・オリヴェイラ
出演/ ミッシェル・ピコリ(ジルベール・ヴァレンス)/ カトリーヌ・ドヌープ(マルグリット)/ ジョン・マルコヴィッチ(米国映画製作者)(孫セルジュ)

ポルトガルの巨匠、マノエラ・デ・オリヴェイラ監督(92歳)が手がける珠玉の人間ドラマ、

年老いた舞台俳優ジルベール・ヴァレンス(ミシェル・ピコリ)、
妻と娘とその夫が自動車事故で死んだという知らせを聞き、非常にショックを受ける、、、
やがて、ヴァレンスはパリで忙しい日常を過ごしていた、

(役者ヴァレンスの演技)
悲観的に生きるより、肯定(楽観)的に生きたい、、、
しかし、なぜ生まれてきたのか、それにしても人生は短かすぎる、私は5分前に生まれた(ようなものだ)、人生を知る暇もなかった、、、

・・王様は駄々をこねているが悟り始めています、愚痴をこぼしながらも諦めの境地に達している、
ボケたふりをしてもばれてしまう、

(役者ヴァレンスの渋い演技)、
その渋さを通り過ぎるとどんなものなのか?、飾らない街角、し(す)ごく普通が特別になる、そこに哀愁はない!、他人の哀愁はない、

(ショーウインドウ)
ショッピングに、時間をたっぷりとってくれる、重くもなく軽くもなく、普通の絵がおしゃれ、そして彼女とメリーゴーランドで🎠、、、黙って!でないと、彼女の魔法が解ける、

(ヴァレンスの恋)
彼女は、妖精か妖婦か、心がひかれるのには納得、夢を見れなくなると幻しか残らない、

(ヴァレンスの人生)
束の間の人生を彩るのは、「眠り」だ、
芝居と映画は、いつもわたしの生き甲斐だった、寂しがっている暇などない、役者という聖職、他人に成りきることは、ささやかな喜び、幸せ、苦しみ、それらに触れていると寂しがっている時間がない、


(家路)
身近にあるエピソードが発想になった、有名な俳優(ヴァレンス)が撮影の途中で演技に行き詰まった(台詞を忘れた❗)、

彼は、休みを取って家に帰ることに決めた、このようなことはごく当たり前の出来事だ、
“休むために家に帰る”はとても自然なこと、社会の束縛から逃げられるから、解放され自由になり、本来の自分自身になれるから、、、


♥️愛する肉親の人々を亡くしたベテラン俳優が、自身を見直していく姿を、何気なく、しかも愛情深く描く感動作❗

それは、最期の別れの言葉も交わせず去ってしまった家族へ強い「嘆息」💗だったのでしょう、(シランケド❗)
(ヨカッタ❗カトリーヌもミレタシ‼️💕)「タンソク」