三隅炎雄

しあわせはどこにの三隅炎雄のレビュー・感想・評価

しあわせはどこに(1956年製作の映画)
3.8
いたいけなヒロイン芦川いづみが周囲に虐められながらもくじけず幸せを掴むまでを描く。いづみちゃんをハラスメントするクソ男二人、宍戸錠と殿山泰司がまことに憎々しく、いつもながらの誠実一直線、葉山良二の凡庸がこれ程宝石のように輝いて見えたことはなかった。ありがとう良二!
西河克己の堅牢で古典的な画面作りについつい引き込まれていくのだが、「母物」から葉山良二大活躍の犯罪活劇、そして出来過ぎたハッピーエンドへと、終盤怒涛の展開を見せる脚本も楽しい。掘り出し物メロドラマ快作。
三隅炎雄

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