イペー

リベンジャーのイペーのレビュー・感想・評価

リベンジャー(1979年製作の映画)
3.2
正体不明の巨悪を追え! …えっ、違う違う、そっちから行っちゃダメだー!
美味しいシーンてんこ盛り!ジェームズ・コバーン、ソフィア・ローレン共演のゆる〜いサスペンスアクション。

おはなし〉アメリカの経済界を裏で牛耳る大物、ステグナー。その存在は長らく謎に包まれている。彼に夫を殺されたアデルと、FBIの極秘依頼を受けた賞金稼ぎシャノン。カリブの離島にステグナーを追う二人。彼らが事件の核心に近づくとき、そこで明らかになる真相とは…。

これ原題が『FIRE POWER』なんですよね、多分。登録上、原題『REVENGER』になってますが、ミスだと思います。復讐の話ではないですよ。【追記】修正申告して、直ってます。やり方合ってて良かった。

サスペンス要素あり、アクション要素あり、なんですが、【危機的な状況が訪れる→打開する】そのプロセスが少しく間が抜けているため、あまり緊迫感が無い。
自分はむしろそのユルさが楽しかったですけどね。

賞金稼ぎのファノン、相棒のキャトレット。彼ら、プロフェッショナルな雰囲気を醸す事に関しては余念がない。不敵な笑みを浮かべつつ。
でも、どうにも詰めが甘いというか、さっきまで綿密に計画立ててたのに、急にアホーになるというか…。まあ、敵さんも同様ですが。

屋敷に火をかけ混乱に乗じてステグナーの存在を確認する作戦って…。不確定要素が多過ぎるでしょう、ソレ。生け捕りが大前提なのに、焼け死んでたらどうすんだよ…。

ソフィア・ローレンは気の強い悪女アデルをスケスケのドレスで演じてます。ファノンと実は元恋人という設定で、彼といいムードになってセクシーなシーン。
超クローズアップで目元を映し、絡み合う二人を、と思いきや、即座にカットが変わって闘鶏が!…絶対ワザとです。こういうダサいギャグも嫌いじゃないけどね。

最後に一応どんでん返しもあります。たとえ途中で気付いても、驚くふりくらいはして下さい。それが優しさです。自分はそうしました。

舞台がカリブの島です。おそらく製作陣はリゾート気分で、半分はバケーションも兼ねて撮影に臨んだのでしょう。もしご覧になる方がいたら、何かトロピカルな飲み物でも用意して気楽にご覧下さい。

…誰もレビューしてない作品だったので、自分としては長めな感じになっております。変な責任感を覚えるので、なるべくなら避けたい!
自分、小心者なんでね…。次は超が付くほどのメジャー作品にします。
イペー

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