シンタロー

ジョンとメリーのシンタローのレビュー・感想・評価

ジョンとメリー(1969年製作の映画)
4.2
ふとした時にジョンとメリーに会いたくなって鑑賞。ジョンは潔癖症でウンチク好きの皮肉屋だけど、家事全般こなすハイスペック男子。一方のメリーは好奇心旺盛で世話好きな、ちょっと気まぐれで掴みどころのない女の子。お互いに惹かれ合うんだけど、前の恋愛も引きずってて素直になれない…。
過去のエピソード等の挿入はあるけど、基本は一部屋の男女を描いたワンシチュエーションもの。主演はダスティン・ホフマンとミア・ファロー。小柄で決して美男美女ではないんだけど、作品の雰囲気にはぴったり。「卒業」と「ローズマリーの赤ちゃん」で注目され始めた頃で、まだまだ初々しいです。後に大スターになるなんて思われていなかったのか、結構低予算な作品だと思います。ダスティン・ホフマンはこういうロマンチックな映画にもっと出れば良かったのに、70年代は硬派で骨太な作品が続くので貴重なお姿が見られます。ミア・ファローはこの頃最強で、猫みたいに部屋の中ウロウロする姿なんかホント可愛い。ベリーショートの赤毛にこのメイクだと、まるでデヴィッド・ボウイみたいな瞬間もあって神がかってます。ファッションも見どころで、手編みの赤い帽子にエンジのマフラー、レトロなワンピースやバッグ、どれも可愛くて似合ってる。あとは舞台となるジョンの部屋が素敵。キッチンや仕事部屋の雰囲気、インテリアや小物等、どれもシックでおしゃれ。センスの良さがあふれてます。
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