明石です

ジョンとメリーの明石ですのレビュー・感想・評価

ジョンとメリー(1969年製作の映画)
3.6
情事の翌朝の男女の駆け引きをテーマにした、ミア・ファローとダスティン・ホフマンという素晴らしく私得なキャスティングの不倫映画。ミアは『ローズマリーの赤ちゃん』の翌年、ホフマンは『卒業』の2年後と、俳優として売れはじめた頃の作品。2人とも初々しさの残るお顔ながら堂に入った演技がとても好印象。

ミアの肌の白さがひときわ目を引く。寒冷地のコサックみたいな病的なほどに真っ白な肌はいったいナニゴト、と思ってしまった。80年代にウディ映画によく出てた頃と比べると格段に化粧が濃いから、抜けるような肌の白さが余計に目立つ。しかしこの時期のミアの和田アキ子みたいな髪型はどうしても好きになれない。これ意外なら、、彼女はどんな髪型でも綺麗なのに。劇中でところどころ映るセミロングはとっても新鮮でした。個人的にはボブのミアが好みだけど。

音響がかなり抑えられていて、ところどころサイレント映画並みの静けさ。音楽のかわりに2人の駆け引きが心の声となってナレーション形式で挿入される小説っぽい趣。それにしても(のちのウディ映画でよく演じるような)異性関係ではつねに二番煎じに甘んじモヤモヤを募らせる幸薄な女性役のミア、本作でもキラキラ輝いてました。振り回され系女子がよく似合う人。
明石です

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