LEONkei

ジョンとメリーのLEONkeiのレビュー・感想・評価

ジョンとメリー(1969年製作の映画)
3.6
言葉だけでは本心は窺い知れないのが人と人との難しさで有り擬しさで有るが、其れが表面的だけでは知り得ない人の面白さで有り魅力でも有る。

言葉は嘘をつく。
言葉とは裏腹に口から発する言語はその場を取り繕う単なる音でしかなく、聞こえない心内の言葉は本音でも伝わらない歯痒さのジョンとメリー。

現在を起点に時系列の逆転編集で僅か24時間の二人の出来事を、ココロの揺れ動く心理を絶妙に引き出している。

巧みな演技力の若き〝ダスティン・ホフマン〟でなければこの映画の魅力は成立しない、男女の本音と立前の深層心理を舞台劇の様に軽やかなタッチで描くラブストーリー。

互いにココロの言葉で会話ができたとき二人は結ばれるのかも知れない、それがきっと何者にも見えない不可視な愛と言うものなんだろう..★,
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