Azuという名のブシェミ夫人

ジョンとメリーのAzuという名のブシェミ夫人のレビュー・感想・評価

ジョンとメリー(1969年製作の映画)
3.8
NYのマンションの一室、昨夜出会ったばかりの男女がベッドから起き上がる。
お互いに名前すらまだ聞いていない、そんな2人の1日の物語。

とても若いダスティン・ホフマンとキュートなミア・ファローのラブストーリー。
45年も前の作品なのか。
でも全然古臭くないのですよ。
恋愛は時代が変わっても同じだな。

“こう言ったらどう反応するかな”
“ええっ!?・・・そう来る!?”
“違う・・・こんな事が言いたかったんじゃないのに・・・”
みたいな恋愛の始まりのヤキモキ感を心の声も含めて延々淡々と見せられるので、退屈と言ってしまえばそれまでだけど、私はピタっとハマるものがあって楽しめました。
どっかに共感出来たら、あとは浸って見守ってしまえばいい。
なので劇的な展開をご所望の方にはオススメしません。

お互いに自分がイニシアティブを取って恋の展開をリードしてるつもりで、結局は相手の思惑が分からなくて肩すかし喰らって翻弄される。
これってもう、恋に落ちちゃってるからなんだろうな。
落ちちゃったら駆け引きなんて出来ないんだよね、もう全然。
イヤになっちゃう。笑

私も持っているケメックスのコーヒーメーカーでダスティン・ホフマンが朝食用にコーヒーを淹れてて、見終わったら早速マネして淹れました。
だれも淹れてくれる人はいないので、セルフですが・・・ね。
寂しい・・・。