あい

ジョンとメリーのあいのレビュー・感想・評価

ジョンとメリー(1969年製作の映画)
3.0
若かりしダスティン・ホフマンと、ミア・ファロー。朝起きたらベッドの上。隣にいるこの人は、だれだっけ...?そんなはじまり方をするのだけれど、2人はだんだん打ち解けていって。
ストーリー的には単純なのに、なんだか新鮮なのは、視点が少し変わっているからだと思う。観客は、いわゆる神の視点から2人のやりとりを眺める。相手の意図を深読みしたり、裏をかいたり、疑ったり、期待したり、押してみたり引いてみたり...な恋の駆け引きをする心の声まで、全部私たちには聞こえてしまうから、見ていて恥ずかしくなったり、もどかしくなったりする。
その言い方じゃ全然つたわってないよー!とか、そんなつもりで言ったんじゃないんだよ!とか教えてあげたくなってしまう。
なんでもない雨の日でも、あの柔らかなエンディングを迎えるまでの1日は、2人にとってはとても長いのだろう。
あい

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