だい

機動戦士ガンダム II 哀・戦士編のだいのレビュー・感想・評価

3.2
TV版16話~31話の総集編。

ファーストガンダムの人間ドラマ、
特にホワイトベースのクルーたちが大人に成長していくエピソードが詰まったブロックなので、
個人的にはこのⅡこそがガンダムの基礎となると思ってる。

でもやっぱり、
TV版と比べると尺の問題でエモさ薄め。

やっぱり人の死は、
生前の積み重ねがないと少し淡泊にはなるよね。

ミハルのエピソードとか、
やっぱりそれまでのカイの立ち位置、
ミハルと出会ったことによる変化、
ようやく戦いに前向きになった途端のミハルの死。

ってとこまで揃って初めてあの視聴者ギャン泣きが完成するわけで、
正直、
劇場版だけを見た人にミハルとカイのことがちゃんと伝わってるか不安でしかない。

でもランバ・ラルの漢っぷりだけは劇場版でも伝わる。すごい。



でも何より、
みんな大好き「哀・戦士」だよね!!
ね!!!

劇場版三部作のうちの一作の主題歌に過ぎないこの曲が、
今でもめっちゃ人気があるってこと。
それはさ、
やっぱりこの曲の歌詞がガンダムのテーマの大部分を、
そして人間の戦う意味と哀しさを全部表現してるからだと思うんだよな。


死にゆく男たちは守るべき女たちに、
死にゆく女たちは愛する男たちへ
何を賭けるのか
何を残すのか


ランバ・ラルも、
マチルダさんも、
ウッディ大尉も、
ミハルも、

守るべき者のために、
愛する者のために戦って、
何かを残したのだ。


ぼくらも常にそう生きなきゃいけないし、
そう死ななきゃいけない。
だい

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