牛丼狂

機動戦士ガンダム II 哀・戦士編の牛丼狂のレビュー・感想・評価

3.5
16〜32話を再編集したもの。前作同様にテンポが早いので初見からすると登場人物たちに愛情をもつ間もなくシーンが変わってしまう。やはり最初はアニメ版を見るべきか。
ここにきて「ニュータイプ」というSFチックな概念が押しでてくる。おそらくガンダムシリーズにおいてかなり重要なものなのだろう。
アムロが自分の存在意義を感じなくなり砂漠に降りたつ。エヴァでもシンジくんが度々こじらせるけれど、それよりは見ていて気持ちがいい。偶然ジオン軍とはちあわせしてしまうもその威勢のよさを買われ、その場を見過ごされる。そこにはある種の信頼関係が芽生え、その直後の戦闘に生きてくる。
アムロと共に戦闘してきたカイが軍をおりる。ジオンのスパイとして小銭稼ぎする女との恋路のようなものがあり、また軍に戻る。しかし彼女はみずからの責任を感じ身を売って戦闘する。こういった愛する人を守るために特攻するという描写が敵味方とわずしばしば描かれる。ここでようやくタイトルが腑におちた。
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