ニジム

天使のくれた時間のニジムのレビュー・感想・評価

天使のくれた時間(2000年製作の映画)
3.6
「もしもあの時、あちらを選んでいたら」
いくつかある人生の岐路で、選ばなかった方の人生を体験する羽目になるリッチマンのジャック。かつて引き留める恋人を振り切ってキャリアを選んだ彼は、目が覚めたらなぜかしがないタイヤのセールスマンで郊外にローンがたんまり残った一軒家を持つ平凡な男に変わっていた。別れたはずの恋人を妻とし、二人の間にできたかわいい子供たちを持つ、もうひとつの人生。探りながらどうにか日常を過ごし、やっとその世界での幸せを噛みしめていたところに千載一遇の転機が訪れる。さて。
お話としても「そうなるよねー」といった落としどころ。2000年の作品ということもあってか、結構素直ですね。
住む世界の違いに戸惑うジャックに指南するのは、娘のアニー。どうやら自分の知ってるパパじゃないと感じとり、「宇宙人がパパになり変わってる」と理解して、地球に馴染むようにアドバイスをくれるのだ。
そしてとにかく、妻役のテア・レオーニがめちゃくちゃかわいい。リスとかハムスターとかの齧歯類的なかわいらしさ。それなりに貫禄もついた古女房だけれど、ジャックとふたりのときにはしゃぐ様子はひたすら愛でたくなる。ニコラス先生は彼女の引き立て役ですね、ここでは。彼女がこの作品で受賞したサターン主演女優賞って何、と調べたら、SFやファンタジーなど大きな映画賞を取りにくいとされる作品を対象に授与されている映画賞だそう。
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