森野c5果実

天使のくれた時間の森野c5果実のレビュー・感想・評価

天使のくれた時間(2000年製作の映画)
3.0
タイトルからして 観たら超ハッピーな気持ちになれると思ったんです。
実際、温かなお話ではありました。
本当の幸せとは……正解なんてありませんが、これからの人生をどう良くしていくのか余韻を残していて良かったと思います。

一方で、あの”きらめき”の日々はもう手に入らないんですよね。
選択肢の時点からやり直せるわけではないので、あの時間軸に存在していた我が子にはもう会えない。
もしこれから子どもが産まれたとしても、”きらめき”で会った愛娘・息子とは別人なわけで……そう考えると喪失感が残ります。
ない物ねだりせず、いま手に入れている幸せを抱きしめたい。

さて、個人的にモヤっとした点が2つあります。
平凡な暮らしと富どちらを選ぶのか!?と比較する展開がありましたが、いやいや、結局どっちに転んでも人並み以上の暮らしですよ…ということと、
『天使のくれた時間』と題する割には天使の対応が雑過ぎません…?笑
『天使の気まぐれ』あたりが妥当かなぁ。
森野c5果実

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