魔導ネコ

天使のくれた時間の魔導ネコのネタバレレビュー・内容・結末

天使のくれた時間(2000年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

アマプラで深夜視聴。クリスマスが近くなってきたので見たくなった。
ケイト役のティア・レオーニが美人すぎる。めっちゃ好き。当時30代半ばらしいけれど凄く若々しく見えた。この頃の出演作もっと見たくなったけれどあんまり無いの残念。
この出演後、ジュラシックパーク3にも出ているらしい。そういえば見覚えあり。


もしもあの時自分が今と違う選択をしていたら…という作品。キャリアと家族、どちらかを優先しなきゃいけない岐路は努力している人間にはいつかあって、その向こう側の幸せとは何だろうと考えさせる作品。

序盤、主人公が夢のために彼女と別れてロンドンに行くシーンからスタート。「絶対にこの愛は変わらない。お互いの夢のための最善の選択。戻ってきたら結婚しよう。」とか言って旅立ったのにも関わらず、次のシーンには別の女と寝ている始末。なんやねん!

主人公に魔法をかける謎の黒人の名前がキャッシュ・マネー。金が全てじゃないんだよって教えてくれる人物の名前が金しか感じられないのはオモロい。
ところで結局こいつの正体は何者だろうか?「天国」というワードが出ていたし天使?

物語としてはその後、慣れない家族サービスと魔法前のように金や地位のない今の自分への失望→家族の大切さを理解→元いた世界へ戻る→ケイトに会いたい!!と割とテンプレの流れ。
伏線を各所に散りばめて後で回収というような複雑なものではなくかなり王道を貫いた感じ。シンプルな分、愛というストレートなメッセージが伝わりやすい。

ただ、仕事よりも愛を取る終わり方は二元論的で現実味はしない。ロマンチックではある反面、創作物の域をでない。二者択一ができないことは絶対にあって、その問いに対する自分なりの解答を作っていく方が個人的には好き。(作品全体の美しさを考えると今回の終わり方の方がいいのだけれども)

原題は「The Family Man」これは主人公のことかな?
概念的なタイトルを邦題で「時間」と表現するのはオシャレ。

「煌めきは一瞬。永遠には続かない」
好きなセリフ。
魔導ネコ

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