みよし

天使のくれた時間のみよしのネタバレレビュー・内容・結末

天使のくれた時間(2000年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

i choose us. こういうclicheな恋愛映画結構好きなのかも。
ほんと常々、最後には愛が勝ってほしいって思う。
お金とか名声とか、どんな車乗っててどこに家を持ってるとか、ブランド物に包まれて高いディナーを食べたいとかそういう物質的な幸福って脆い気がするなぁと思う。今の時代だとSNSのいいねとか。
一番好きな人に愛され、愛すことの幸せ。家族って素晴らしいよ、恋人って素晴らしいよ。
たまに元カノの夢を観る。4、5年前の綺麗な記憶たちを反芻させたり、分岐点の別の方を行っていた世界線を想像させたり。僕が手出しできないことをいいことに、僕の頭は後悔と寝汗と共に起床させることが好きらしい。
もうどうとでもなれ、なんだけど。人生、what ifsだらけだし。そんなwhat ifsを回収できないことは知っているし、吹っ切れている。
ただずっと空洞。今後どんな恋愛をしてもどんな生活をしても、どんなに他の穴を満たそうとしようが、この空洞はわざと満たさないで、別でとっておいてある気がする。充填することはない気がする。なんとなく。そもそも過去な時点で無理なんだけど。ありがたいことに、その喪失感が今の僕の創造力を湧き立てている気がする。
ただ、もし今また会えたらどう思うんだろう。
復縁したいと思うのか幻想となった過去と照らし合わせて幻滅するのか一番好きな人といることが一番幸せになることとは結びつかないとか考えてしまうのか。だからこそ、この映画の先がどうなったのかとても気になる。
不完全な男が完全になろうと、いろんなものを捨ててウォール街で成り上がり、金とか名誉とか全てを手に入れたと思った時に、横目で見たら捨てたはずの愛が芝生を青くしていて、虚しさを覚える。最後には、また拾い直すことに成功しているように見える。
充填し始めている。そのあとは一体どうなるの?
みよし

みよし