映画観太郎

天使のくれた時間の映画観太郎のネタバレレビュー・内容・結末

天使のくれた時間(2000年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

人生が選択の連続だってことは誰でも聞いたことのある格言(?)だけれども、
私たちは選ばなかった方の人生がどうなったかなんてわかりっこない。
想いを馳せることこそあれ、その先を知ることはどうやったってない。

ところがどっこい。

この作品ではそれがわかるどころかしっかり体験までさせてもらっちゃうもんだから、えげつない笑。

いやいや今更戻れないし無理ですやん。
知らない方が幸せだった説。

って私なんかは思っちゃうけど、主人公のジャックは例え戻れなくても少しでもそれに近づくことができる可能性に賭けて、今からでもできることをした。
幸せにおなり。



というのがざっくりとしたあらすじ。


ジャックにとって一番の収穫は、やっぱり価値観を覆されて、新しい価値観が本人の中に築かれたことなんじゃないかと思う。
知ってる価値観、何ならバカにしてた価値観だったけど、自分もそれに心から賛同できたというのはものすごくデカいこと。

豊かさをみんなが望み、手にすればみんなが喜ぶと思ってた。(そりゃそうだ。ウォール街の社長ぞ)

にも関わらず、例えパラレルワールドの中とはいえ、「貧しくても楽しい我が家」を本気で選ぼうとできたのは奥さんと子供たち、つまりは家族あってこそのことだったと思う。

色んなものを犠牲にしてもなお、これが核であり、芯だと言える関係性ってすごいな。

なんか素直に良きパートナーと、家族に憧れられる一作だった。


めちゃ素敵です。