このレビューはネタバレを含みます
戻ってくると
約束したパパは
死んだ
イリアスは
パパが戻ってくると
信じてる
パパの手紙に
そう書いてあるのだから。
そして
彼を諫めるママも
お兄ちゃんだって
事実を受け入れられない
日本製ドラマなんかと違い
セリフ少なくて
普通の一般家庭を
覗いてるような感じだ。
擦れ違いつつの夫婦
反抗期ぎみの兄貴
独り者の伯父と
呆けた祖母・・・
ジュール・ヴェルヌの
「月世界旅行」を手放さない彼が
まるで星の王子さまに見えてくる。
・・・パパは戻ってくると信じてるイリアスは
息子から手紙がこないと
こぼす祖母へ
パパになりすまして
手紙を書く。
パパの上着を着る
パパがいつもくれた
土産のチョコレートを
学校のみんなに配る
黒い喪章をつけるのは
自分が何をしても
立たされないための
“作戦”だと打ち明ける
パパの“店”青い車に乗り
夜空を見上げる
そして
パパと「一緒にテレビで見よう」と約束した
アポロの月面着陸の日を迎える・・・
