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喜劇 男の子守唄のkossのレビュー・感想・評価

喜劇 男の子守唄(1972年製作の映画)
3.8
焼跡闇市派の戦後論だろうか、前田陽一の自伝的戦後論だろうか。前田映画のキーになる歌は、菊池章子本人も登場する"星の流れに"。当然のように「肉体の門」のパロディがあり、闇市の星空マーケットは少し清潔だがGIは日本娘を犯し、隙につけ込んで皆んなが泥棒する。孤児を子供として育てるチンドン屋の男、金貸しとして成功するパンパン頭、昔の仲間たち。再び灰燼に帰すラストは哀しいが何故か心地よい。
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