櫻イミト

運命の饗宴の櫻イミトのレビュー・感想・評価

運命の饗宴(1942年製作の映画)
3.5
デュヴィヴィエ監督による、翌年の「肉体と幻想」(1943)に先立つオムニバス映画。1話20分前後×全6話。一着の夜会服が次々に人の手に渡り人間ドラマを紡いでいく。

第1話 恋愛話 シャルル・ボワイエ リタ・ヘイワース
トーマス・ミッチェル
第2話 恋愛話 ヘンリー・フォンダ
第3話 人情話 チャールズ・ロートン
第4話 人情話 エドワード・G・ロビンソン
第5話 教訓話 ※公開時にはカットされたパート
第6話 教訓話

豪華スターが次々と登場し、各話とも短い時間に起承転結が組み込まれていて面白かった(第5話だけイマイチなので無い方が良い)。オムニバス構成も上手く並べられていて最後も大団円に加えてオチもついている。中間の第四話に行き詰まりを晴らすような街頭のロングショット。そして第六話の舞台は開放的な屋外設定と、映像構成にも目が配られていた。デュヴィヴィエ監督らしい気の利いた演出が楽しめる一本。
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