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灰とダイヤモンドのhokaのレビュー・感想・評価

灰とダイヤモンド(1957年製作の映画)
3.0
イデオロギーの異なる拡張主義の二大強国に挟まれ翻弄されたポーランドきっての名匠A•ワイダ監督の代表作。

原作で比重の軽いマーチェクに焦点を当て、刹那的に生きる青年の破滅を描く。

クリスティーナが彼を受け入れた真意は分からないが、それが生きる目的となったときにはもう抜き差しならない状況に身を置いていた。

刹那的に生きていると結構グイグイいける若い時は確かにあった。
それでうまくいく時もあれば、取り返しのつかない大失敗をする時もある。

ドイツ敗戦が濃厚となり、ソ連の侵攻を許し、遠くロンドンに実権のない亡命政府の手先となり、ソ連傀儡の労働者党の転覆をはかる。
彼自身に国を憂うところがあったのかもわからない。

命は命で贖う世の理という事だろうか?
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