りょうた

灰とダイヤモンドのりょうたのレビュー・感想・評価

灰とダイヤモンド(1957年製作の映画)
4.1
アンジェイ・ワンダ「抵抗三部作」最終作。第二次世界大戦終結後のポーランド。反共ゲリラの青年が県労働党書記の暗殺計画を遂行する。しかし誤って別人を殺してしまう。青年はターゲットが宿泊するホテルの隣室に部屋を取り機会を伺うが、バーで出会った女性に惹かれ共に過ごすうちに自分の生き方に疑問を感じるようになっていく。
愛国心ゆえ人生を狂わされた一人の青年が向かう悲劇的な結末。刹那的な情事と別れ。石碑に刻まれた心を打つ詩に、花火が打ち上がるタイミングの完璧さまで本当に素晴らしい。やりきれないラストが忘れられない。
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