極黒の女子中学生

灰とダイヤモンドの極黒の女子中学生のレビュー・感想・評価

灰とダイヤモンド(1957年製作の映画)
3.6
抵抗三部作の最後を飾る本作は、ドイツから解放されてから間もないポーランドが舞台となっている。
『世代』と『地下水道』ではナチの占領下で抵抗する一般市民たちに焦点を当てていたが、今作は解放後に祝杯をあげる中流階級の人々たちが多く映し出されていた。

任務中に出会った少女と恋に落ち自分の仕事に疑問を覚え翻弄する暗殺者マチェクの姿は、誤った道を歩んでしまった自分の現状への"抵抗"を物語っている。

マチェクがウォッカに火をつけ、終戦に浮かれる市民を冷ややかな目で見つめるシーンがつれぇ…戦争は悲しきモンスターを生み出してしまう