ふじたけ

灰とダイヤモンドのふじたけのレビュー・感想・評価

灰とダイヤモンド(1957年製作の映画)
4.8
哲学の教授に「映画部にいながらワイダを知らないとは...」と馬鹿にされたので鑑賞しましたが、これは馬鹿にされても仕方ない(u_u)傑作。
限られた舞台での1日限りの話で映画にしては珍しい。しかし、たったの1日の間に色々なことが起き、自分に疑いを持たない若い主人公は迷いの渦へと巻き込まれて行く。自分が何かわからない若者が、戦争という大人が始めた大きな波に飲まれていく残酷さよ。今の僕達も大人が作り上げた流れに身を任せているのだし、この映画は今の時代にも十分に通じる
こういう名作映画を見て思うのは、ストーリーテリングが本当に上手い。ちょっとした行動や台詞によって徐々に登場人物を描きだし、見る側の想像力によって立体的な人物像を浮かび上がらせる
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