トランスマスター

聖衣のトランスマスターのレビュー・感想・評価

聖衣(1953年製作の映画)
3.0
♯19 シネマスコープ第一号作品

舞台はディベリアス帝が統治する
古代ローマ帝国
主人公は、元老院議員の息子
護民官のマーセラス
マーセラスは、ギリシアの奴隷の競売で、次期皇帝の暴君カリギュラと競り合った為恨みを買い
エルサレムに左遷されてしまう。
そこでの任務は、大工のイエスの磔で処刑する事。その場のサイコロ博打で手に入れたイエスの身につけていた毛織物を手に入れてからの心境の変化を描いていく
歴史的スペクタクル大作です。

◆良い点/注目ポイント
・新約聖書について詳しく無くても、誰もが知っている名場面のダイジェストを体験できる親切な物語。
・モノクロ映像を後から色を付けていると思うのですが、意図的にモノクロのままの箇所と色を付けた箇所があり、強調したいところが際立っています。
(裏切り者ユダには色がありません。)
・1950年代の映画は、映写機の雑音を抑える為に常にBGMが鳴っているのですが、子供の頃に『ドラクエ』のサントラをヘビロテで聞いていた私にとって
トランペットの音色は最高です。
・豪華な背景のセットや衣装、大勢のエキストラなど現代のCGの表現とは違ったアナログならではの迫力があります。

◆改善点
・荘厳な音楽に誘われて確実に寝落ちします。

◆総括
・ペントハウス創業者
ボブ・グッチョーネの制作の
『カリギュラ』(18禁)を観てから
本作を観ると
ディベリアス帝や暴君カリギュラについて理解できているので、さらに楽しめます。

-2022年19本目-