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聖衣のkazu1961のレビュー・感想・評価

聖衣(1953年製作の映画)
3.7
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-295 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋本作も映画史上で重要な作品のひとつですね。本作はシネマスコープ方式の劇映画第1作で、初めて横長(当時は縦横比1:2・55)の大画面で上映され当時の観客はその迫力に圧倒されたそうです。私もまだ若い頃にTVで、そして今回も配信で鑑賞したので、劇場のワイドスクリーンで観ると全く違った印象になったんでしょうね。後のワイドスクリーンの超大作の先駆けになった作品です。

🖋さらにそのスケールも圧巻で、構想に十年、当時の値打ちで製作費450万ドルをかけた大作となりました。内容は、聖書に基づいたロイド・C・ダグラスの小説を名匠ヘンリー・コスタ監督が映画化した宗教映画です。同時代の大作『十戒』や『ベン・ハー』に比べて大掛かりなセットや迫力あるアクションシーンを映像で見せるのではなく、キリストの処刑やそれによってキリスト信者への道を歩んでいく主人公や人々をフォーカスした作品で、ある意味キリスト教のプロパガンダ的な作品に仕上がっています。クライマックスの2人の笑みが全てを語っていますね。。。

🖋物語的には渋めですが、その時代の衣装・美術やシネマスコープでの群衆のシーンなど見応えは多くあります。結果、第26回アカデミー賞美術賞、衣装デザイン賞と第11回ゴールデングローブ賞、作品賞に輝きました。

😌Story:(参考: Amazon)
ローマ帝政時代、キリスト教弾圧の手先となって働いていた貴族のマーセラス(リチャード・バートン)は、キリスト処刑の際に聖衣に触れたことから神の愛に目覚め、やがて恋人のダイアナ姫(ジーン・シモンズ)とともにローマ皇帝の意に逆らうようになり…。

🔸Database🔸
・邦題 :『聖衣』
・原題 :『The Robe』
・製作国 : アメリカ
・初公開 : 1953
・日本公開: 1953/12/26
・上映時間 : 135分
・受賞 :
第26回アカデミー賞 美術賞 衣装デザイン賞
第11回ゴールデングローブ賞 作品賞
・監督 : ヘンリー・コスター
・脚本 : フィリップ・デューン
・原作 : ロイド・C・ダグラス
・撮影 : レオン・シャムロイ
・音楽 : アルフレッド・ニューマン
・出演 : リチャード・バートン、ジーン・シモンズ、ヴィクター・マチュア

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
シネマスコープ方式によって撮影された第1回作品で、「快傑ダルド」のフランク・ロスが製作し、「人生模様」(第1話)のヘンリー・コスターが監督に当った。聖書に取材したロイド・C・ダグラスの原作を、「愛欲の十字路」のフィリップ・ダンが脚色した。撮影は「哀愁の湖」のレオン・シャムロイ、音楽は「わが心に歌えば」のアルフレッド・ニューマンの担当。主演は「砂漠の鼠」のリチャード・バートン、「悲恋の王女エリザベス」のジーン・シモンズ、「バグダッドの黄金」のヴィクター・マチュア、「五本の指」のマイケル・レニーで、舞台出身のジェイ・ロビンスン、ディーン・ジャガー「狙われた駅馬車」、トリン・サッチャー「砂漠の鼠」、リチャード・ブーン「綱渡りの男」、新人ベッタ・セント・ジョン、アーネスト・シージガー、ドーン・アダムスらが助演する。
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