しゅん

蒲田行進曲のしゅんのレビュー・感想・評価

蒲田行進曲(1982年製作の映画)
4.5
東映京都撮影所を舞台に銀幕スターの銀ちゃん、ピークを過ぎたのスター女優 小夏、大部屋役者のヤスの三角関係を描くと同時にシネマ狂人達の熱い思いを描いた映画。
銀ちゃんは正直勝手な奴だなーと思いながらも憎めないし、小夏は綺麗でいじらしい、ヤスの人間臭さと登場人物の魅力を言ったらキリがない。ヤスがいろいろ葛藤するシーンは胸が痛くなる。
階段落ちのシーンも好きなんだけどそれに至るまでがもっと好き。落ち目になってきた銀ちゃんが起死回生だと階段落ちの構想をヤスに語るシーン、これさえ当たればという銀ちゃんの熱が伝わるしワクワクする、階段落ちに臨む直前 蟹江敬三演じる監督が掛けるシーン、空気が張り詰めてピッシーってなる。小夏が叫ぶ「あんたー!」にそれまでのいろいろな気持ちがこもってる気がする。
とにかく大好きな映画。
作品とは関係ないけどもう一つ嬉しかったのは地上波の東海テレビが夜中に放送してくれた事、次の週は『仁義なき戦い』だそうだ、ネットやレンタルなどで観ようと思えばいつでも観れるが地上波で放送してくれるとなんか嬉しい様なありがたい様な気がしてしまう。もっと昭和の映画を放送してほしいな。
しゅん

しゅん