三隅炎雄

喜劇 急行列車の三隅炎雄のレビュー・感想・評価

喜劇 急行列車(1967年製作の映画)
4.0
シリーズ1作目。寝台列車の人間模様快テンポで面白く、鉄道愛に溢れ旅情もしっかりある。最後は渥美清と楠トシエの夫婦が互いを労働者として尊敬し合う感動へ。きちんと労働者の映画になっているのが好ましく、瀬川の演出も肌理細やかで人情喜劇の秀作と言って良い。徳田球一にかけたギャグが一つ出てくるが今では伝わらないだろう。
渥美と鉄オタ少年との交流は、この一つ前に撮った鉄オタ殺し屋鶴田浩二主演『暗黒街シリーズ 荒っぽいのは御免だぜ』にも形を変えて出てきた。二本続けて見るといい。
三隅炎雄

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