moo

箪笥<たんす>のmooのネタバレレビュー・内容・結末

箪笥<たんす>(2003年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

【あらすじ】
韓国の古典怪談『薔花紅蓮伝』(継母に殺された姉妹が幽霊となり復讐する怪談。日本で言う四谷怪談のような位置かな)をベースにした韓国No. 1ホラー映画。

かつて母親を亡くし、長い入院生活から療養も兼ねて父と一緒に郊外の邸宅へと引っ越してきたスミとスヨン姉妹。

父は若い女性と再婚し、姉妹は義理の母親ウンジュとの生活を余儀なくされてしまう。

ウンジュを母親として認めていないスミとスヨン。そしてそれを感じ冷たく接するウンジュの関係は、決して良好なものとは言えなかった。

人里離れた家で起こる、禍々しく奇妙な現象に何者かの気配。不穏な空気の中で進む継母と美しい姉妹の確執、冷たく煮え切らない態度の父親。

ウンジュはとあることからスヨンに怒り、彼女を部屋にあった箪笥に閉じ込める。
泣き叫ぶスヨンの声に気づき、駆け付けたスミはウンジュの取った行動に激怒し、父親に相談する。

しかし、父は態度は冷たく、風当りが強い印象でスミに話す「スヨンは死んだ」

現実を受け入れられないスミはウンジュがスヨンを殺したのでは?と確執を強く固め、真相に迫るべく、ウンジュと再び口論となるのだった。

衝撃な展開が続き、真相が解き明かされていくと物悲しくなるサイコ・スリラー(ちょこっとお化けもでるよ)


*******************

前から気になっていたタイトルだったが見た方にオススメというかしばらく箪笥のことしか考えられなくなると聞いて、気になって見た。

ミリシラで箪笥の中にお化けが住んでるとか家自体が怪奇系かなーと何も考えずに、のほほんと見ていたので、思っていた内容と違いすぎて展開が進むにつれ、??、???!、?!!!!!と化かされたような気持ちになった。

考察読んで1日置いてなんとなく飲み込めたけど、確かにあそこではどうだった?と確認しに行きたくなるような映画。

なんでこんなに父親が冷たいんや?
なんで小鳥を殺したんだ…とか、
だれが狂ってるんだ?全員?と、
初見でうーん?となったところがラストに向かって繋がっていくのは衝撃的だった。

ラストの負の連鎖、カッとなったウンジュの「この瞬間を一生後悔するかもしれない、忘れないで」という、スミが家から出なければ、スヨンを助けられたかもしれないという解けない呪い。

エンドロールのスミ、1人だけが桟橋にいる姿。

考察で見た、ウンジュは父親の仕事仲間で父親の元カノってのもびっくりした。

考察が捗る、ホラーというよりはサスペンスな映画だった。


あとあと調べたら、悪魔を見たの監督なのか。悪魔を見たもいいぞ。
moo

moo