Omizu

ツリー・オブ・ライフのOmizuのレビュー・感想・評価

ツリー・オブ・ライフ(2011年製作の映画)
3.6
【第64回カンヌ映画祭 パルムドール】
テレンス・マリックの代表作。カンヌでのプレミアでは称賛とともにブーイングもかなりあったという難解作。アカデミー賞では作品賞、監督賞、撮影賞にノミネートされた。

前半一時間は面白い、けど後半がつまらない。言われてるほど難解ではないよね。最低限の情報は提供されてるしみていればこれはどんなシーンかは分かる。

前半は『2001年宇宙の旅』を手掛けた美術監督が手掛けた特殊効果がとても美しく、宇宙の壮大さを感じさせる。いきなり出てくる恐竜もいい意味で珍品な感じでよかった。

ただ、後半は自身の父親への嫌悪と許しを描いているのだが、こんなにもったいぶるほどのことだろうかという気がしてしまう。

前半で120点出ていたけど後半どんどん下がっていって最終的には60点という感じ。マジックアワーで撮られた美しい映像は素晴らしいが、後半は逆に説明しすぎくらいに思った。

次男を(おそらく)自殺で亡くしたと聞いたときのジェシカ・チャステインの演技やブラピの表情は素晴らしく、それと宇宙の歴史を表現したような美しい映像がスケール感があってとてもよかった。

嫌いではないが、ここまで評価されるほどか?というのは思う。
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