【第64回カンヌ映画祭 パルムドール】
テレンス・マリックの代表作。カンヌでのプレミアでは称賛とともにブーイングもかなりあったという難解作。アカデミー賞では作品賞、監督賞、撮影賞にノミネートされた。
前半一時間は面白い、けど後半がつまらない。言われてるほど難解ではないよね。最低限の情報は提供されてるしみていればこれはどんなシーンかは分かる。
前半は『2001年宇宙の旅』を手掛けた美術監督が手掛けた特殊効果がとても美しく、宇宙の壮大さを感じさせる。いきなり出てくる恐竜もいい意味で珍品な感じでよかった。
ただ、後半は自身の父親への嫌悪と許しを描いているのだが、こんなにもったいぶるほどのことだろうかという気がしてしまう。
前半で120点出ていたけど後半どんどん下がっていって最終的には60点という感じ。マジックアワーで撮られた美しい映像は素晴らしいが、後半は逆に説明しすぎくらいに思った。
次男を(おそらく)自殺で亡くしたと聞いたときのジェシカ・チャステインの演技やブラピの表情は素晴らしく、それと宇宙の歴史を表現したような美しい映像がスケール感があってとてもよかった。
嫌いではないが、ここまで評価されるほどか?というのは思う。