mako

雪国のmakoのレビュー・感想・評価

雪国(1957年製作の映画)
3.7
昨年に引き続き今年も「優秀映画祭」がありました。
今年は大女優の名作が上映。
Lプログラム。1作目。
原作: 川端康成、監督:豊田四郎
主演: 岸惠子
初鑑賞。1957年、白黒。

恥ずかしながら原作は未読。
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」という有名な冒頭ではじまる原作ですが、本作もそのように始まる。
原作未読なのであらすじを知らずに観ましたが、要は不倫もの。
設定が少し違ってるみたいです。
島村は日本画家でした。

日本画家の島村(池部良)は、戦争へと突き進む暗い世相のなかで、1年前に越後湯沢の温泉場で逢った芸者・駒子(岸惠子)のことが忘れられず、再びその温泉場を訪れる。二人は互いに惹かれ合うが、駒子には義母とその息子を養うため旦那を持っており、島村は東京に妻子がいた…。

雪深い湯沢の風景が印象的。
義母やその息子(駒子の許嫁らしい)のしがらみから抜け出せない駒子の閉塞感が雪国と重なる。
東京からきた島村に心惹かれる駒子。
駒子と姉妹のような葉子(八千草薫)は駒子の行動が許せない。病気で苦しんでいる義母の息子の看病をしないから。
そして葉子はその息子の事が好きだけど、息子は駒子の事が好きで。
メインは島村と駒子の恋愛だが、葉子と息子、駒子と葉子と息子との関係も少しだが描かれていた。

うーん、イマイチ良さが分かりませんでした。
島村の人物設定がいまいち分からなかった。今で言うツンデレみたいな😅
斜に構えた感じで、駒子は島村のどこがよかったのかしら。
駒子も個人的にはイマイチで😅
それは前時代的な女性像なのかなと思いました。観てて面倒臭いなって思いました笑
駒子より葉子の方がよかったな😊

島村役の池部良さんが前髪をかき上げる仕草がかっこいいというか色気があってキュンとなる💓
駒子役の岸惠子さん綺麗✨
岸さんは本作の制作中に、フランス人映画監督のイヴ・シャンピとの婚約を発表して時の人となり、封切りと時を同じくしてフランスへ旅立ったそうです。
朝ドラ「おちょやん」のモデルになった浪花千栄子さんが女中役で出演されてました。浪花さんの演技が観れてよかったです♪
市原悦子さんがあけすけな芸者役でした。若い頃の市原さんを初めて観たかも😁

国立映画アーカイブ所蔵の35mmフィルムで上映されました。
料金は500円。


劇場鑑賞 #106
2021 #151
mako

mako