Kirari

たそがれ清兵衛のKirariのネタバレレビュー・内容・結末

たそがれ清兵衛(2002年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

たそがれ清兵衛、最高...
妻を亡くし、幼い子供と年老いた母の世話をするため、飲みにも遊びにもいかず、きっかり黄昏時に帰るから「たそがれ」というあだ名をつけられるそが文句も言わず、縁談も子供の成長を自分が見届けたいという理由で断る。
責任感があってそれで剣も強い。
ともえさんに討手に選ばれた理由を聞かれても、侍だからね、って甲田の件で指名がきたのにそこは濁して、かっこよすぎる。
ともえさんには弱いのか、突然の訪問に動揺したりちょっと不器用さが見えるのもまたいい...
そして山田洋次監督の家族愛の描き方が最高。
ともえさんが来るまで家族のシーンは内職姿がメイン。
ともえさんが来てから家族で夕食囲ったり、遊び歌を歌って楽しんだり、とにかく笑いが多く、パアッと家庭が明るくなるのがよりわかる演出最高
そして余吾膳衛門との対決は終始緊張感漂っていた
そして田中泯の演技最高...
さすが舞踏家。
目が見えない...からの子供の遺骨をサラサラして倒れる独特の演技、見いっちゃう。
そして帰ってきたらともえさんが出迎えてくれたのも最高。
ともえさんに見送られる時のプロポーズすれ違いすぎて泣けたけど、
生きて戻ってきたらそりゃ結婚しちゃうよね。
でもそこから3年で亡くなる最後の結末には切なくなった...
フィクションだけど実際に歴史の教科書には絶対載らないような下級武士のこういうエピソードありそう。
藩の命令に逆らえないの辛すぎた...

真田広之、宮沢りえいい演技
いい映画です
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