このレビューはネタバレを含みます
集中力もなければ、時代劇にさほどの興味もないけど、かなり引き込まれてしまった。
清兵衛の静かなプライドと、善右衛門の情念的なプライド、方向性は違うけど、どちらも本質は同じ。
田中泯の一挙手一投足に目が離せなかった。
殺陣ってこんなにかっこいいんだ、と思ったけど田中泯だからなのか…?
娘の骨を食べる姿と本気になる怒りの目、忘れられない。
あと、端々に出てくるツツジや桜とかの草花と風景のコントラストがとてもいい。
実は扉越しのヤマブキのシーンがあることは知っていたのだけれど、思わずはっとしてしまった。
なにより、とにかく宮沢りえ、瑞々しすぎる。