こーじ

たそがれ清兵衛のこーじのレビュー・感想・評価

たそがれ清兵衛(2002年製作の映画)
4.8
二十代のころ観ました。
あらためて、久しぶりに。

当時どのように観たかは
全く覚えていません。
が、おそらく今の見方とは
違ってたんだろうな…と感じます。

余吾は清兵衛に自分を斬らせた。

…のであろうことを感じる。
話の流れ、急な展開、目線、言葉…など。

海坂藩?という藩は知らないけど、
幕末の庄内藩や会津藩と関係が深そう。
幕末の奥州列藩…
そのような立場の藩を舞台に描かれていること。
公と私の狭間で翻弄されながらも、
流れに揺られていく清兵衛はじめ、
登場人物の武士たち。
ともえさんとお姐さんの会話
「女が姐に質問するなんてあってはならないことです」のくだりと反応。
…につながる、そこまでのともえさんの様々な場面での選択、行動。
など。

かなしい話ではあるけど、
そのかなしさに、
美しさを感じてしまうのはなぜだろう。
惻隠?
昔は「愛しい」と書いて
「かなしい」とも読んでたらしいけど、
2つの「かなしさ」(哀しさと愛しさ)も、
知らず知らずのうちに感じてるのかも。

最高にいい映画です。
こーじ

こーじ