二十代のころ観ました。
あらためて、久しぶりに。
当時どのように観たかは
全く覚えていません。
が、おそらく今の見方とは
違ってたんだろうな…と感じます。
余吾は清兵衛に自分を斬らせた。
…のであろうことを感じる。
話の流れ、急な展開、目線、言葉…など。
海坂藩?という藩は知らないけど、
幕末の庄内藩や会津藩と関係が深そう。
幕末の奥州列藩…
そのような立場の藩を舞台に描かれていること。
公と私の狭間で翻弄されながらも、
流れに揺られていく清兵衛はじめ、
登場人物の武士たち。
ともえさんとお姐さんの会話
「女が姐に質問するなんてあってはならないことです」のくだりと反応。
…につながる、そこまでのともえさんの様々な場面での選択、行動。
など。
かなしい話ではあるけど、
そのかなしさに、
美しさを感じてしまうのはなぜだろう。
惻隠?
昔は「愛しい」と書いて
「かなしい」とも読んでたらしいけど、
2つの「かなしさ」(哀しさと愛しさ)も、
知らず知らずのうちに感じてるのかも。
最高にいい映画です。