好きな映画であるのに、あらすじを聞かれて答えられなかった。これは観なければならない。最後に観たのは10年ほど前だっただろうか。その為、新鮮な気持ちで観ることができた。
やはり面白い。キャストがいい。…
二人の娘と耄碌な母を養うために、仕事が終わる黄昏時には同僚付き合いそっちのけで家路を急ぐ清兵衛の静かな仁義と不器用な恋の話。
方言が強くて時折巻き戻しながら見る必要はあったものの、眠れる獅子のような…
Amazonプライムビデオ松竹プラス。
木枯し紋次郎や破れ傘刀舟みたく汚なすぎず、桃太郎侍やマツケンみたく華美過ぎない、虚飾のないルックスの時代劇。幕末、田舎、下級武士の3つのお題のおかげというか…
2017-04-09記。
中国では『黄昏清兵衛』というタイトルだと、北京の安宿で同部屋となった中国人の若者に教えてもらった。
そいつはサムライ映画が好きで私は清朝が好きってことで、漢字とお互いカタコ…
大衆作品と呼ばれるものが目指すのは、共感という水平性によってではなく、僕たちが泣くに泣けないときに泣き、僕たちがうまく笑えないときに笑ってくれるような、垂直性にこそあるのではないか。
藤沢周平の時…
山田洋次が描く公平無私な主人公が大好きである。主人公の侍を見窄らしく描いたこの映画を、ある大物俳優が非難したそうだが、そんな輩は地獄に行けと言いたい。
経営が傾いていた松竹のために、年2本のペース…
とても良い映画だった。
しかし、長じた娘のナレーションと最後の岸恵子の墓参りのシーン、これは必要ないんじゃないか。
封切り当時から、特に墓参りのシーンについては論議を呼んだそうだが、このシーンは余…
衛星劇場