ダイナ

黒い家のダイナのレビュー・感想・評価

黒い家(1999年製作の映画)
3.7
ホラー・ミステリー・SFと多ジャンルで名作を書き上げる作家貴志祐介のサイコサスペンス小説の映画化。快晴の青空をどんよりと映す画に始まる全体的に不穏な雰囲気よし。近年の韓国ノワールのようなバイオレンス&グロテスクさ、現代技術でリメイクしたら面白そうです。

サウンド面に諸々不満。妙にコミカルなBGMや主題歌m-floの雰囲気に合わない感じ(それ言うとJホラーの主題歌全般敵に回しちゃうんですが)や、なにより主人公演じる内野さんの声。全体的に観て等身大のひ弱な一般サラリーマンで恐怖に怯える演技はとても素晴らしいんですが、日常の声のボリュームが小さすぎて「会話」というより「つぶやき」に近い。

クライマックスの異常行動は怖いというか突飛すぎて呆気にとられます。僕はサイコパスじゃないんでサイコパスの行動は分からないです。本作のサイコパスだけビジターQの世界にいそうなんだよなぁ。町田康と山崎まさよしの若々しい姿が見れて良かったです。
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