私の中で、ヒトコワ系ホラーのトップに燦然と輝き続ける大傑作。
今回の鑑賞は5回目くらいか。
いやもうね、とにかく怖いし、話がおもしれぇ。
というか私、原作者の貴志祐介氏のファンで、やっぱこの人の書く小説には外れないんだよね。
そして本作は、その小説の面白さと怖さを5割増ししたところで映画作品として再構築出来ていると思う。
勝因は、とにかくシンプルにストーリーが完璧ということと、
やっぱ大竹しのぶ力。
こえぇて。女優魂フル発揮やんけ。
あとは、森田芳光監督の持ち味、風変わりで突飛な演出が、本作においては作品内に不穏な空気を充満させまくることに一役かっている。
ノイズ演出然り、気持ちわりぃ色彩設計然り、カットバック然り、バイブ演出(?笑)然り。
天才なん?
サスペンス的な見方をしても面白いし、『レッド・ドラゴン』でもあったような「解決したかと思いきや、実は更に心胆寒からしめられる展開に」を持ってくるところも憎い。
ホラー好きには超絶お勧め。