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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序のscaflocのレビュー・感想・評価

3.1
 あー、新作だー、リブートだー、と言われながら、この作品ももう14年も前の話なんだな〜、という軽い眩暈を覚えつつ、完結編のアマゾン配信観賞を控えての、久しぶりの観賞。
 自分の中では庵野秀明という人は、まず天才的な絵の人で、次にサブカルの神の殉教者で、かつストイックな野心家。そういう評価が固まってからは、もう余りエヴァを観返す気にもなれず、しばらく作品の観賞からは遠ざかっていました。
 そこへ来ての『シン・ゴジラ』は衝撃的な感動がありました。正直今もエヴァ完結編よりはよっぽど『シン・仮面ライダー』の方が楽しみです。が、それでも完結編を観るには、新劇場版ぐらいは観直さねばなるまい、というやや苦渋の選択における観賞でしたので、やや苦痛を伴う観賞になりました。
 ほぼ旧作をなぞった一作目。特筆すべきものがあるとしたらやはり絵で、戦闘の描写と使徒のデザインセンスに至っては、2007年当時世界最高峰のアニメであることは否めない出来。でも、それだけと言ってしまえばそれまでで、中身は相変わらずあだち充的青春の蹉跌と、岡本喜八と宇宙戦艦ヤマトですね、という印象。ま、旧作のファンを納得させるであろう目的だろうから、そんなもので十分じゃない? ということで、つまりは『フォースの覚醒』と同じ? 良くもないけど悪くもない。肯定もしないが否定もしませんという感想に終わりました。
 次作では、「いや実はそんな程度には留まらず、更に上に行くんですよ」ということにはなるんですが、でも、やっぱり俺の趣味ではないんだよなー😁
 あ、そういえば、ATフィールドは防御スクリーンだったんですねー。なんで今までなんで気が付かなかったんだろ?
A6B6C8D5E6→31
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