gock

ヴィナス戦記のgockのレビュー・感想・評価

ヴィナス戦記(1989年製作の映画)
2.5
最近加入したU-NEXTにあって、未見だったので観た。
とにかく安彦良和の絵がほぼそのままの綺麗な作画でかつ凄く動くのが最大の良いところ。
あとキャラクターの感情表現が丁寧で中盤のヒロインとのキスシーンなども丁寧(この、安彦良和作品によく出てきがちな世話焼き黒髪お節介幼なじみヒロインが本当にカワイイ)。
だけど幾らなんでも話の展開が遅すぎる。
最初に設定やメインキャラの説明してメインキャラの日常とかを丹念に描いて……主人公がまともに喋り始めるまで20分くらいかかる。あまりにも展開がゆっくり過ぎて全く面白くない。

でも中盤過ぎて主人公チームが軍に反抗し始めたら、だんだん面白くなるんだけど、この中盤のバトルをアバンでやった後にメインキャラの日常描写やるとかすべきだったのでは(何なら闘いながら各キャラの紹介すればいい)。それと前半、レースチームに所属している主人公が一輪バイクでレースしたり警察とチェイスしたりするが、この一輪バイクが全くカッコよくない…。前年に『AKIRA』が公開されて金田のバイクがカッコよすぎたとのと対称的。一輪はダメだ。
安彦良和の素敵な作画がよく動くから視聴を続けたがそうじゃなければ絶対に途中で観るの止めてた。
後半になって物語が動き出して面白くなってくる頃に終わる。続編も作られなかったわけだが、この映画の中盤までの描写全部要らんから、最初から前後編合わせた一本の映画として作ればよかったのではないだろうか。
gock

gock